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競馬予想は感性だけじゃない!数字で勝つためのステップバイステップ

「競馬って、結局は勘なんでしょ?」

競馬を始めたばかりの頃、僕もそう思っていました。
あの日の衝撃、2007年の日本ダービー。
テレビの前で小学生だった僕は、牝馬ウオッカが力強く駆け抜ける姿に釘付けになりました。
あの時の興奮、そして「何か大きな力」が働いているような感覚は、今でも鮮明です。

でも、競馬にのめり込むほど、「何か」の正体を知りたくなったんです。
そして気づきました。
感動や直感も大切だけど、それだけじゃ勝てない。
現代の競馬予想は、もっとロジカルで、もっとデータドリブンなんです。

こんにちは!Z世代の競馬ライター、河合凛です。
僕の武器は、スマホ一つとスプレッドシート。
そして、SNSにあふれる情報をどう活かすかの視点。
今日は、あなたと一緒に「数字で勝つ」競馬予想の新しい扉を開いていきたいと思います。
「感性だけ」の予想から卒業して、データに基づいた“勝ち筋”を見つけにいきましょう!

感性だけでは勝てない?競馬予想の新常識

競馬の魅力の一つは、あのドキドキする直感。
パドックでビビッときた馬、名前が好きな馬、なぜか気になる馬…そんな選び方も楽しいですよね。
でも、もし「勝ちたい」なら、少し立ち止まって考えてみる必要があります。

直感の罠と勝ち筋のズレ

「この馬、絶対来る!」
そう思ったのに、結果はサッパリ…なんて経験、ありませんか?
それは「直感の罠」かもしれません。
人間は、印象的な出来事や自分の好みに引っ張られやすい生き物。
でも、実際のレースはもっと複雑な要素で成り立っています。

データを見れば、その「ズレ」が明らかになることも。
「なんとなく良さそう」と感じた馬が、実は不利なデータを持っていたり、逆に「これはないな」と思った馬が、客観的なデータでは買い時だったりするんです。

“当てたい”と“勝ちたい”は違う

競馬予想でよく陥るのが、「当てたい」気持ちが強すぎること。
もちろん、的中した時の喜びは格別です。
でも、「当てる」ことだけを追い求めると、人気馬ばかりを選んでしまい、結果的に収支がマイナスになる「トリガミ」も増えがち。

本当に「勝ちたい」なら、「どのレースで、どの馬券を、いくらで買うか」という戦略が不可欠。
そのためには、オッズの妙味や期待値といった、数字の裏付けが必要になってくるんです。

SNS予想あるある:バズる≠当たる

今の時代、X(旧Twitter)やYouTubeを開けば、たくさんの競馬予想が溢れています。
「〇〇万馬券的中!」なんて威勢のいい投稿もよく見かけますよね。
でも、ちょっと待って。

SNS予想あるある

  • 派手な的中報告の裏で、外れたレース数は不明。
  • フォロワーが多くても、回収率がプラスとは限らない。
  • 共感しやすいストーリーやキャラクターで人気を集めている場合も。

バズっている予想が、必ずしも「当たる予想」や「勝てる予想」とは限りません。
情報を鵜呑みにせず、あくまで一つの参考として、自分の頭で考えることが大切です。
最近では、様々な競馬予想サイトも登場しており、例えば「暴露王」のような競馬予想サイトについて、その評判や特徴をまとめた情報も、多角的な視点を持つ上で参考になるかもしれませんね。

数字で攻める!データ分析の基本ステップ

「データ分析って難しそう…」
大丈夫です!専門的な知識や高価なソフトは必要ありません。
まずは基本の「キ」から押さえていきましょう。

馬柱だけじゃ足りない:見るべき「5つの数字」

競馬新聞の馬柱には情報がギッシリ詰まっていますが、それだけでは不十分。
僕が特に注目しているのは、以下の5つの数字です。

  • 1. 上がり3ハロン: レース終盤の爆発力を示すタイム。これが速い馬は、ゴール前でグイッと伸びてくる可能性を秘めています。
  • 2. 持ち時計(レースタイム): そのコース、その距離での最速タイム。特に同じ条件のレースと比較する際に、馬の能力を測る重要な指標です。
  • 3. 騎手連対率/勝率: 騎手の腕もレース結果を大きく左右します。特定のコースや距離、馬との相性も含めてチェックしましょう。
  • 4. 種牡馬成績(血統): 父馬や母父馬が、産駒にどんな能力を伝えるか。コース適性や距離適性、成長力など、血の力は侮れません。
  • 5. 調教タイム・内容: レースに向けた最終調整の出来栄え。時計の速さだけでなく、動きの質や併せ馬の内容から、馬の状態を読み取ります。

これらの数字を意識するだけで、予想の精度はグッと上がるはずです。

スプレッドシートで作るマイ予想テンプレート

集めた情報を整理し、自分だけの予想ロジックを構築するために、スプレッドシートは最高の相棒です。
Googleスプレッドシートなら、スマホでも簡単に使えますよ。

以下は、僕が使っているテンプレートの基本項目です。
これをベースに、自分なりにカスタマイズしてみてください。

カテゴリ項目例
レース情報開催日、競馬場、レース名、距離、馬場状態
出走馬情報馬番、馬名、性齢、斤量、騎手、調教師
分析項目過去走成績、調教評価、血統評価、騎手評価など
独自指数各項目を点数化し、合計点で評価
結果記録購入馬券、購入金額、払戻金額、回収率

最初はシンプルでOK。
使っていくうちに、「こんな項目も欲しいな」というのが見えてくるはずです。

簡単!回収率のセルフチェック法

自分の予想が本当に「勝てる」予想なのかを客観的に知るために、回収率の計算は必須です。
計算式はとってもシンプル。

回収率(%) = (払戻金額の合計 ÷ 購入金額の合計) × 100

これだけです。
例えば、1万円投資して1万2千円戻ってきたら、回収率は120%。
逆に8千円しか戻ってこなければ、回収率は80%です。

実例:直近10レースでの検証方法

実際にやってみましょう。

  1. 記録: まず、直近10レース分の「購入金額」と「払戻金額」をメモします。
    • 例:10レース合計で購入金額が15,000円、払戻金額が10,500円だったとします。
  2. 計算: 上の式に当てはめます。
    • (10,500円 ÷ 15,000円) × 100 = 70%
  3. 評価: この場合の回収率は70%です。一般的に、競馬の控除率を考えると、75%〜80%程度が平均的な回収率と言われています。100%を超えればプラス収支です。
  4. 分析: なぜこの数字になったのか?どのレースで大きくプラス(またはマイナス)になったのか?振り返ることで、次の予想に活かせます。

定期的に回収率をチェックする習慣をつけることが、勝ち組への第一歩です。

実践!予想にデータを組み込む7ステップ

さあ、ここからはもっと実践的になります。
データをあなたの予想に落とし込むための、具体的な7つのステップをご紹介します。

  • 1. レース選定のルール化
    闇雲に全レース手を出すのは非効率。
    自分が得意な条件(競馬場、距離、クラスなど)や、荒れにくい条件など、自分なりの「勝負レース」を見極めるルールを作りましょう。
    例えば、「東京芝1600mの3歳限定戦は必ずチェックする」とか、「フルゲートのハンデ戦は基本見送る」といった具合です。
  • 2. 馬場傾向の数値化
    その日の馬場が、逃げ馬有利なのか、差し馬有利なのか。
    内枠が良いのか、外枠が良いのか。
    JRAが発表する含水率やクッション値、競馬新聞のトラックバイアス情報などを参考に、馬場の状態を客観的に把握します。
    「今日の馬場なら、この脚質の馬が狙い目だな」という判断ができるようになります。
  • 3. 騎手・調教師・血統の成績データ収集
    JRA公式サイトや競馬情報サイトを駆使して、騎手、調教師、そして血統のデータを集めます。
    「この騎手は〇〇競馬場が得意」「この調教師は休み明けの成績が良い」「この血統は道悪に強い」など、具体的な傾向を掴むことが重要です。
    データは嘘をつきません。
  • 4. オッズと期待値のバランス分析
    単に強い馬を選ぶだけでなく、「その強さに対してオッズが見合っているか」を考えます。
    ここで役立つのが「期待値」という考え方。
    期待値 = オッズ × 想定勝率
    この数値が1(100%)を上回る馬がいれば、それは「オイシイ馬券」と言えるかもしれません。
    過小評価されている馬を見つけ出すのが、データ予想の醍醐味です。
  • 5. SNS予想と自分のズレ検証
    SNS上の人気予想や、他の人の意見も参考にします。
    ただし、鵜呑みにするのではなく、「なぜこの人はこの馬を推しているんだろう?」と分析的に見ること。
    そして、自分の予想との「ズレ」を確認します。
    そのズレこそが、思わぬ穴馬券のヒントになったり、逆に自分の予想の盲点を教えてくれたりします。
  • 6. 回収率ベースでの予想評価
    レースが終わったら、必ず結果を記録し、回収率を計算します。
    的中したか外れたかだけでなく、「なぜその結果になったのか」を徹底的に分析。
    券種ごとの回収率、競馬場ごとの回収率など、細かく見ることで自分の強みと弱みが見えてきます。
    この地道な作業が、長期的なプラス収支への道筋を作ります。
  • 7. 翌週へのフィードバック設計
    反省なきところに成長なし。
    レースごとの良かった点、改善すべき点を具体的に書き出します。
    「あのデータを見落としていたな」「次はこういう視点も持とう」といった具体的なアクションプランを立て、翌週の予想に活かしましょう。
    このサイクルを回し続けることが、予想スキルを磨く最短ルートです。

データと感性の“ミックスゲーム”を極める

ここまでデータ分析の重要性をお話ししてきましたが、誤解しないでほしいのは、「感性を捨てろ」ということではありません。
僕が考える最強の競馬予想は、データと感性の“ミックスゲーム”なんです。

勝てる人は感性をデータで補強している

長年競馬で勝ち続けている人たちは、決してデータだけを信奉しているのではありません。
彼らは、自身の経験やレースを見る目、いわゆる「馬券師の勘」を持っています。
しかし、その「勘」を裏付けるために、あるいは「勘」の精度を高めるために、データを活用しているのです。

「この馬、パドックですごく良く見えるな…」

(データチェック)
「なるほど、前走は苦手な条件だったけど、今回は得意な条件に変わるのか。調教も動いているし、これは面白いかもしれない!」

このように、感性で捉えたものを、データで客観的に検証する。
このプロセスが、予想の質を格段に向上させます。

「この馬くるかも!」をロジカルに検証する技術

レースを見ていると、ふと「あ、この馬くるかも!」と感じる瞬間がありますよね。
その直感を無視する必要はありません。
大切なのは、その「かも!」をロジカルに検証する技術を身につけることです。

例えば、
「なぜそう感じたんだろう?」
「その馬が好走するためのポジティブなデータはあるか?」
「逆に、ネガティブなデータはないか?」
「オッズ的に見て、その直感に賭ける価値はあるか?」

こう自問自答し、データと照らし合わせることで、単なる思いつきが確信に変わることもあれば、危険な罠を回避できることもあります。

勝負レースと捨てレースの線引き法

全てのレースで勝とうとするのは、資金的にも精神的にも非常に難しい。
だからこそ、「勝負レース」と「捨てレース(見送るレース)」の線引きが重要になります。

僕の基準は、

  • 得意な条件か? (例: 東京芝マイル、少頭数など)
  • 予想ロジックに合致する馬がいるか?
  • 期待値の高い馬を見つけられたか?
  • 情報が十分に集まっているか?

これらの問いに自信を持って「YES」と答えられるレースが「勝負レース」。
一つでも「NO」が多ければ、無理せず「捨てレース」と判断します。
熱くならず、冷静に資金をコントロールすることが、長く競馬を楽しむ秘訣です。

河合式:勝率ではなく“回収率”にこだわる理由

競馬予想には色々なスタイルがありますが、僕が一貫してこだわっているのは「回収率」です。
もちろん、的中率が高いに越したことはありません。
でも、いくら的中率が高くても、それが低配当ばかりで収支がマイナスなら意味がない、というのが僕の考え方。

10回中8回当てても回収率80%の人より、10回中2回しか当てなくても、その2回が高配当で回収率120%の人の方が、結果として「勝っている」ことになります。

だから僕は、
「いかに的中させるか」よりも、
「いかにプラス収支にするか」
「いかに効率よく資金を増やすか」
という視点を常に持っています。
そのために、時には人気馬をバッサリ切り、勇気を持って穴馬を狙うことも必要です。

まとめ

感性だけに頼る競馬の時代は、もう終わりを告げようとしています。
もちろん、競馬のドラマチックな魅力や、馬の美しさに心惹かれる気持ちは大切。
でも、これからはそこに「数字で語る」という新しい武器を加えてみませんか?

冷静な分析と、ほんのちょっとの情熱。
この二つが組み合わさった時、きっとあなたの競馬はもっと面白く、そしてもっと「勝てる」ものに変わっていくはずです。

スマホ一つあれば、誰でもデータにアクセスし、分析できる時代。
難しく考えすぎず、今日お話ししたステップを一つずつ試してみてください。
あなたの競馬予想は、ここからもっと進化します!

最終更新日 2025年5月15日 by ewbcjp